Milano Salone 2010特集 by LORO

三井デザインテック
クリエイティブディレクター
見月伸一による
ミラノサローネレポート。

写真:ミラノサローネ

世界一にぎやかな、デザインの先端へ

4月のミラノは世界一にぎやかな、デザインの先端。
今年も4月14日~19日の6日間、ミラノ市内のソコココを会場にたくさんのインテリア作品が発表され、世界中の人たちの笑顔に出会うことができました。2010年のミラノサローネを彩った新作インテリアから、そこに込められたデザイナーのメッセージまで、デザインの祭典が放ったエネルギーをお届します。

毎年4月、イタリア・ミラノを舞台に開催される国際的な家具の見本市。通称をミラノサローネといい、1961年にはじまったイベントは今年で49回目を迎える。ミラノ市郊外のフィエラと呼ばれる巨大な見本市会場と、市内の各ブランドのショップなどを会場にしたフォーリサローネと呼ばれる2つのイベントがある。

今年のミラノは新たなデザインの力で溢れていた

大量生産・大量消費時代の価値観は徐々に魅力を失い、デザインそのものが、その役割を変えようとしている。今年は目新しさのみを追求したプレゼンテーションは影を潜め、さまざまなクリエーターから色や形に留まらない、本質への回帰、価値の再定義が提案された。
環境意識の高まりや経済社会の混迷に直面している今、生きること、暮らすこと、そして本当の豊かさについての模索が、ここミラノでも始まっているようだ。

埋もれていた過去の価値の再発掘/本格化するアウトドアへの提案/自然に溶け込む色や形と心を癒すやさしい素材感/そして真のリラックスへの提案。

今年のサローネに見られた大きなトレンドは、飾られた豊かさからの脱却と自然体の気持ち良さを改めて実感させてくれた。
長引く経済不況に、アイスランドの火山の噴火と波乱含みの幕開けだった今年のミラノ。しかし、サローネを訪れた人々は皆、満面の笑みに包まれていた。そんなデザインの持つ魔法の力こそ、今の僕達に必要なものかもしれない。

三井デザインテッククリエイティブディレクター。インテリアに関わるデザインディレクション、コンセプトワークを中心に活躍。毎年のミラノサローネをはじめ。海外のデザインイベントにも精力的に足を運び、その豊富なリサーチに基づいたトレンドセミナーは、独自の視点とわかりやすい解説で好評を得ている。

写真:見月伸一

見月伸一
MITSUKI Shinichi

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